『ユーカラ』より : ユーカラ(yukar)とはアイヌに伝わる叙事詩。故萱野茂氏によるとカナ表記としては「ユカラ」とした方がより忠実としている。短いものから数十分かけて語られる長いものまであり、物語といった見方もできる。
ユーカラは、「人間のユーカラ」(英雄叙事詩)と「カムイユーカラ」(神謡)の二種類に分けられる。
人間を中心として語られるユーカラは、主にポンヤウンペと呼ばれる少年が活躍する冒険譚であり、江戸時代からの日本国による北海道侵略が進んでいくと、次第にシサム(外の人の意で、普通日本人を指す)との戦いが描かれることとなった。
カムイユーカラはカムイが一人称で語る形式をとっており、サケヘと呼ばれる繰り返し語が特徴で、道徳の要素が濃い。これにもシサムの侵略性を強調するユーカラがある。
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