マナ(Mana)は太平洋の島嶼で見られる原始的な宗教において、神秘的な力、または元素とされる概念である。遍在する超自然的エネルギーで、これを槍や網などの道具類もしくは病気・疲労などに注入することによって、より望ましい状態に変化させることができると考えられている。また、このように理解されたマナが中世風の世界背景を持つファンタジー小説・ロールプレイングゲーム等では魔法の力の源とされることがある。
マルセス・モースの民族学研究を記した著作、「呪術論」では力として、「マナは単に一つの力、存在であるのみならず、一つの作用、資質および状態である。換言すれば、この語は、名詞であると同時に形容詞、動詞でもある」「我々が妖術使いの力、ある事物の呪術的資質、呪術的事物、呪術的存在、呪術を持つ、まじないをかけられる、呪術的に作用する、といったような言葉で持って示している雑多な観念を包摂している」と記されている。つまりマナは資質であり、実体であり、力である。物において考えるとお守り、そしてジンクスが例に挙げられる。人に宿るマナは超能力やカリスマ的魅力の一部が挙げられる。
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