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弘中 隆包（ひろなか たかかね、1511年（永正8年）− 1555年（弘治 (日本) 弘治元年））は戦国時代 (日本) 戦国時代の武将。戦国大名大内氏の家臣。名は「隆包」だが、一般的に「隆兼」とも書く。弘中興兼の嫡男。子に弘中隆守(隆助とも)。三河守、中務丞。
弘中氏は清和源氏の流れを組み、壇ノ浦合戦後から代々岩国の領主を務めた。隆包は大内義興・大内義隆に属し、智勇兼備の名将として名声高く、その功績から安芸国の守護代を命じられ安芸国西条槌山城の城主として活躍した。吉田郡山城包囲戦で援護した毛利元就とも公私共に親交が深かった。
1551年、陶晴賢が謀反を起こし大内義長を擁立した際には謀反には反対論を通したが、長年の大内家への忠義に順じて義長旗下に属した。1555年、厳島合戦の直前、晴賢が厳島に三万の大軍を移そうとしていることを、元就の謀略であるとただ一人見抜いて晴賢に諫言したが、血気にはやる晴賢や一同は理解できずに聞き入れなかった。元就の謀略と知りながら大内家の忠義を全うするため、実弟の弘中方明を岩国に残し、嫡子の弘中隆助と共に厳島に渡海した。隆包の予想通り、罠にかかった大内軍は一夜にして壊滅した。総大将の晴賢の自刃後も、隆包軍だけは駒ヶ林で奮戦するが、吉川元春軍との激闘の末に遂に討死した。